呪いの王と称される”両面宿儺”(りょうめんすくな)。
肉体を持たずとも封印された指のみで、特級クラスの呪霊に共振さえも起こすその強さとは!?
渋谷事変で露わにした術式とは?
領域展開の効果・反転術式・虎杖悠仁との縛りを徹底解説!
伏黒恵への興味を徹底考察して行きます!
呪いの王”両面宿儺”の術式
呪いの王”両面宿儺”(りょうめんすくな)の術式は、未だ全ては明らかになっていません。
現段階でわかっているのは、「2種類の飛ぶ斬撃」と「炎」が使えることです。
2種類の飛ぶ斬撃
主に宿儺が攻撃に使用しているのが2種類の飛ぶ斬撃です。
通常の斬撃「解」(かい)。
呪力差・強度に応じ一太刀で対象を卸す「捌」(はち)。
2つの斬撃は目に見えぬ速さで飛び、目の前にいたものは気づいた時にはもう切られています。
操る炎
宿儺の術式は斬撃とは別に、炎を操ります。
「■」「開」(フーガ)の一言と共に、手元から炎を発火します。
渋谷事変にて、特級呪霊”漏瑚”との戦闘の際に初めて見せました。
領域展開 伏魔御廚子
宿儺の領域展開”伏魔御廚子”(ふくまみづし)。
通常、領域展開とは相手を己の領域内に閉じ込めることで術式を必中必殺へと昇華させる。
対処法は3つ。
- 攻撃を呪術で受ける
- 領域外に逃げる(ただし難易度が高い)
- 領域で押し合う
3つ目が領域に対する最も有効な手段。
同時に領域が展開されたとき、より洗練された術式がその場を制する。
相性や呪力量も影響してくる。
しかし、宿儺の領域は他の者とは異る。
結界で空間を分断しない。
結界を閉じず領域を具現化することで、相手に逃げ道が生じる。
逃げ道を与えることが”縛り”となり、必中効果範囲が底上げされる。
必中効果内の呪力を帯びたモノには「捌」、呪力のないモノには「解」が、”伏魔御廚子”が消えるまで絶え間なく浴びせられることになる。
術式の考察
明確な術式名は明らかになっていませんが、
- 斬撃のモチーフが刀ではなく包丁である
- 作者が斬撃に”切る”ではなく、”卸す”と言う言葉を使っている
- 領域展開の”伏魔御廚子”の意味合いが魔物の台所に近い
宿儺の術式は料理に関係するものではないかと考察できます!
虎杖悠仁との縛り
現在、主人公”虎杖悠仁”(いたどりゆうじ)の肉体を器としている宿儺。
未だ肉体の主導権は虎杖にありますが、過去に一度虎杖が意図せず宿儺に体を乗っ取られ殺されたことがありました。
過去に一度は死亡した虎杖ですが、身体を生き返らせる代わりに宿儺と”縛り”を結び生き返りを果たすことができたんです。
しかし、虎杖は目を覚ましてから”縛り”のことを覚えていませんでした。
と言うのも、宿儺の課した縛りの条件とは
- 宿儺が「契闊」(けいかつ)と唱えたら1分間体を明け渡すこと
- この約束を忘れること
でした。
もちろん虎杖は断ります。
宿儺は、「その1分間誰も殺さない、傷つけない」と言う条件も加えました。
”縛り”は制約。
守らなければ罰を受けるのは宿儺自身です。
何故、宿儺はそこまで不利な縛りを結んでまで身体を乗っ取りたいのでしょうか?
宿儺の目的は、虎杖の同級生”伏黒恵”(ふしぐろめぐみ)にありました。
伏黒恵へ寄せる期待
宿儺は、虎杖の同級生でもある伏黒恵に興味を持っています。
しかし、その目的は未だ明らかになっていません。
ことの発端は、宿儺と伏黒が一騎討ちになった時のことです。
任務の最中、身体を乗っ取られた虎杖、つまり宿儺を相手に伏黒は戦うことになります。
全く歯が立たない伏黒は、自身の術式の奥の手でもある相手を巻き込んだ”式神の調伏の儀”を始めようとしました。
本来、自信が調伏の済ませた式神を駆使して戦う伏黒。
調伏していない式神とは、つまりは伏黒の実力が追いついていない強さの式神と言うことです。
調伏の儀として呼び出す式神は伏黒にも攻撃が浴びせられるということになります。
しかし、宿儺を目の前に窮地に追い込まれた伏黒は他に手がありませんでした。
覚悟を決め、儀式を始めようとした伏黒を前に宿儺は興味が湧いたのです。
構えた伏黒に何か感じるものがあったように読み取れます。
結局、肉体の主導権を虎杖が取り戻し儀式が開始されることはありませんでした。
宿儺が伏黒に求めるモノとは? 考察
宿儺が伏黒に期待するモノとは?
呪いの王とまで言われる宿儺ですが、元々は呪霊ではなく実在した人間です。
1000年以上前、呪術全盛の時代に術師が総力を上げ宿儺に挑んだが敗れた。
死後、呪物として時代を渡る死蝋(しろう)さえ消し去ることができなかった。
それほどまで圧倒した宿儺が現代の術師である伏黒に何を求めるのでしょうか?
天上天下唯我独尊の宿儺に「仲間」などというものは必要ないように思えます。
実際、「寄り合いで自らの価値を測るから皆弱く矮小になっていく」と発言しています。
では、肉体の再生でしょうか?
指のみになり、誰かの肉体を受肉しないと、宿儺に今自由にできる肉体は存在しません。
よりによって受肉した虎杖の肉体は主導権が握れていません。
しかし、宿儺は反転術式(はんてんじゅつしき)を会得しています。
反転術式は呪力操作の一種で、宿儺は失った肉体の欠損も容易に再生させてしまえます。
自由にできる体がなくても、肉体の再生をモノにしていれば指が全て集まった時、己の肉体を再生することは容易な気がしますが、、、。
ならば、虎杖が指を集め続けるのを待てばいいだけのように思えます。
ただ、伏黒が自分と並ぶ強さになり得る術師だと核心したのでしょうか?
己の快・不快の指針で動く宿儺は、特級クラスの呪霊さえも徒党を組まず、祓ってしまいました。
渋谷事変では伏黒が未調伏である式神を呼び出す奥の手を発動しました。
伏黒は仮死状態になりましたが、宿儺が反転術式を施し、伏黒が呼び出した未調伏の式神を見て「魅せてくれたな、伏黒恵」とまで発しました。
取り込んだ指が少なかった頃の状態なら敗れていたかもしれないと、思わせるほどでした。
ただ、そのまま宿儺は式神を祓い、伏黒を高専の関係者のもとに送り届けるなど、伏黒を生かしたのです。
強い相手との戦いにただ楽しさを覚えているならば、その式神こそ調伏した伏黒と一戦交え自身の強さを証明することこそが宿儺の望みなのでしょうか?
それこそ強さの証明など宿儺にはくだらないことかもしれませんが。
決定的一言「オマエにはやってもらわねばならんことがある」とあります。
ただ伏黒の成長を見越しているだけでなく、明確に為させることを決めているようです。
さらに強くなり続ける伏黒に宿儺が求めるものは、未だ断言できませんね。
まとめ
呪いの王”両面宿儺”の術式
2種類の斬撃
- 通常の斬撃「解」
- 呪力差・強度に応じ一太刀で対象を卸す「捌」
- 操る炎「■」「開」
- 領域展開”伏魔御廚子”
- 料理に関係した術式なのではないか
器である虎杖悠仁とは、伏黒恵を目的に”縛り”を結んでいる。
術式や伏黒への心中などまだまだ謎の多い宿儺です。
今後、虎杖や伏黒とどう関わっていくのか注目ですね!
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