1996年に始まった人気深夜番組の「水曜どうでしょう」
水曜どうでしょうは主に旅をする企画が多いですが、普段テレビを見ていると
「あ!これ水曜どうでしょうに似てる!」
と思う番組に出会うこともあります。
そこで今回は水曜どうでしょうと共通点を持つ『類似番組』をご紹介したいと思います。
【水曜どうでしょう】類似番組について
水曜どうでしょうは主に日本や世界各地を旅しますが、その方法もユニークだったりします。
原付で日本を縦断したり、サイコロの出た目に従って深夜バスに連日乗ったり、ランダムに引いた絵ハガキの場所へ行ったりと色々あります。
ここからは水曜どうでしょうが始まった1996年以降に放送した番組で、似たようなテイストのものをいくつかご紹介します。
① ノブナガ
2001年1月から始まった、お笑い芸人が色々なことにチャレンジする番組でした。
番組開始当初は東海地方ローカルでしたが、水曜どうでしょうと同様で人気がクチコミで広がり日本各地で放送が始まったのでした。
放送期間:2001年1月〜2014年3月
放送局:CBC(中部日本放送)
出演者:今田耕司、東野幸治、雨上がり決死隊、他
この番組が、水曜どうでしょうと類似番組とされる理由は、番組内でのいくつかの企画が水曜どうでしょうと似ている部分があることです。
似ている企画は『地名しりとり』と『写真マラソン』です。
地名しりとり
地名しりとりは、ペナルティのワッキーさんが、住所でしりとりをして東海3県(愛知、岐阜、三重)の地名が一つずつ出たらゴールとなる企画です。
大まかなルールは以下の通りです。
① しりとりは街行く人とする。基本的に誰でも構わないが、ワッキーの方からしりとりを頼まなければならない(相手から先に声を掛けられたら、その人とはしりとりできない)。また、過去に一度しりとりをした、同じ人とはもうしりとりはできない。
② 一度しりとりをお願いしたら、必ずその人としりとりをしなければならない(明文化されていないが、声をかけておいてやっぱりやめるでは失礼なので、実際に必ずしりとりをしている)。ただし、しりとりを頼まれた人が、行ったことのある地名を思いつかない(特に「ら行」が多い)などの理由でしりとりができなかった場合は、この限りではない。
③ しりとりをする人は、行った事のある地名しか言えない(地名は、住所でなくてもよい(「宗谷岬」など))。
④ 言われた場所には必ず行かなければならない。
⑤ 移動には飛行機以外の公共交通機関を利用する。このとき、少しでも早く目的地にたどり着く手段を選ばなければいけない。(たとえば翌朝の新幹線を待つのではなく、夜行バスがあればそれを利用する)ただし海外など飛行機でなければ行けないときは、定期の船便がないことを確認の上、例外的に飛行機の利用が認められる。
⑥ 公共交通機関のない場所や時間帯でのレンタカーでの移動は可。
引用元:Wikipedia『ノブナガ』
「地名しりとり」の内容やルールは、水曜どうでしょうの「サイコロの旅」に似ています!
似ている点をまとめました。
- しりとりで言われた場所には必ず行くこと(水曜どうでしょうではサイコロの目には必ず従う)
- ゴールは東海3県にある地名(水曜どうでしょうでは札幌)
- 公共交通機関を使用する(水曜どうでしょうでも同じ)
いずれの企画も指定された行き先(サイコロの目)には従わないといけなく、ゴールを目指して旅をするという点で類似番組と言えます。
写真マラソン
この企画は、地名しりとりが終わった後に始まりました。
ルールは以下の通りです。
道行く人にお気に入りの写真を見せてもらい、その写真が撮られている場所で全く同じアングルで写真撮影を行う。その後、その場所で出会った人にお気に入りの写真を見せてもらうということを繰り返す。最終的に「名古屋城」の写真を見せてもらえばゴールとなる。
引用元:Wikipedia『ノブナガ』
ジャリズムのヤッシー(山下しげのり)さんが出演していました。
山下しげのりさんの相方は、『世界のナベアツ』さんです。
「写真マラソン」のルールは、水曜どうでしょうの「絵ハガキの旅」に似ています。
似ている点をまとめました。
- 道行く人に見せてもらった写真の場所へ行く(水曜どうでしょうでは引いた絵ハガキの場所へ行く)
- 行った先で写真と全く同じアングルの写真を撮影する(水曜どうでしょうでも絵ハガキと同じ写真を撮る)
- 写真を撮ったらまた、道行く人に写真を見せてもらってその場所へ行く(水曜どうでしょうでは写真を撮ったらまた絵ハガキを引く)
どちらの企画も写真を撮る、写真を撮ったらまた次の行き先をランダムに指定されてその場所へ行くという点が類似番組と言える理由でしょう。
② ローカル路線バス乗り継ぎの旅
2007年10月から放送が開始された、路線バスのみを乗り継いで目的地まで行くという旅のシリーズです。
太川陽介さんと蛭子能収さんのコンビが人気を博して、ファンが多い番組でした。
放送期間:2007年10月〜2017年1月
放送局:テレビ東京(BSテレ東にて再放送)
出演者:太川陽介、蛭子能収、キートン山田(ナレーター)他
そして、旅のルールはこちらです。
2014年にこれまで曖昧だったルールが徹底されました。
1. 移動は原則としてローカル路線バスのみを使用。高速バス、タクシー、鉄道、飛行機、船、自 転車、ヒッチハイクなど、他の交通機関の利用は禁止!
2. 目的地へ向かうルートは自分たちで決める。情報収集でインターネットを利用することは禁 止!紙の地図や時刻表、案内所や地元の人からの情報のみ使用OK。
3. 3泊4日で指定の目的地にゴールすること。旅はすべてガチンコ。ルートだけでなく、撮影交 渉も自分たちで行う。
引用元:ローカル路線バス乗り継ぎの旅公式サイト
番組の初期は、どうしてもバスがない時はタクシーを使ったこともありましたが、いつの間にかタクシーを使うことはできなくなりました。
ローカル路線バス乗り継ぎの旅の内容は、水曜どうでしょうの『5周年記念!深夜バスだけの旅』に似ています。
似ている点をまとめました。
- 乗ることのできる交通機関はバスのみ
- 旅の期間が3泊4日
- やらせは基本ナシ
水曜どうでしょうはあらかじめ乗るバスは決められていて、ローカル路線バス乗り継ぎの旅は乗るバスは自分たちで決めないといけないというルールの違いはあります。
しかし、どちらの番組も番組の代名詞が「バス」という点では類似番組と言えるでしょう。
③ ナスDの大冒険TV
2020年4月から放送が開始された、テレビ朝日のディレクターがサバイバル生活をする番組です。
この番組が始まる前は「陸海空 地球征服するなんて」という番組にも出演していて、「目立ちすぎるディレクター」として話題になりました。
放送期間:2020年4月〜
放送局:テレビ朝日
出演者:友寄隆英(テレビ朝日)
ナスDと呼ばれるようになったきっかけは、全身に塗料を塗ったディレクターが黒紫色になり、それを見た生駒里奈さんが「ナスD」と呼んだことによります。
ナスDの大冒険TVは、ディレクターが番組の全面に出ているという点で水曜どうでしょうに似ています。
水曜どうでしょうでは、藤村忠寿Dがタレント陣より目立つことも度々あり、これまでのテレビ番組におけるディレクターとは違った存在感です。
水曜どうでしょうもナスDの大冒険TVもディレクターが番組の全面に出る、しかも面白いという共通点があることから、類似番組と言えるでしょう。
④ 出川哲朗の充電させてもらえませんか?
2017年4月から放送開始した、出川哲朗さんがゲストと共に電動バイクに乗って旅をして、バイクの充電が無くなったら旅先で出会った人に充電させてもらうという内容の番組です。
出川哲朗さんが旅先で出会った人たちに面白くいじられたり、ゲストが豪華だったり魅力が多い番組です。
放送期間:2017年4月〜
放送局:テレビ東京
出演:出川哲朗 他
出川哲郎の充電させてもらえませんか?の内容は、水曜どうでしょうの「原付シリーズ」に似ています。
似ている点をまとめました。
- 旅をする手段はバイク
- 日本列島各地を回る
- 使用できるバイクは50ccの原付のみ
水曜どうでしょうで原付しか使わない理由は、大泉洋さんがバイクは原付しか乗ることができないためです(おそらく普通自動車免許のみ)。
ちなみにミスターや藤村Dは大きなバイクも乗ることができるらしいです。
出川哲郎の充電させてもらえませんか?では、この番組に出るために初めて原付免許を取得するゲストもいたみたいです。
出川哲朗の充電させてもらえませんか?も水曜どうでしょうも、原付に乗って日本中を旅するという点において類似番組と言えるでしょう。
まとめ
今回は、水曜どうでしょうと似ている類似番組についてご紹介しました。
いずれの番組も、水曜どうでしょうからヒントを得ているのかどうかはわかりませんが、それぞれの番組に類似点があるため、ファンも共通している部分もあるかと思われます。
また今回紹介した番組は、もう最終回を迎えているものもありますが、まだ継続している番組については昨今の新型コロナ禍のために番組の制作が難しくなっているものもあります。
世界中の人たちがそれまでのように自由に旅をすることが難しくなっているので、今回ご紹介した番組を見て少しでも旅をしている気分を味わえることができるかもしれません。
また、自由に旅ができるようになった時に、水曜どうでしょうやその類似番組のような旅ができたらきっと楽しいのではないかと思います。
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