北海道発の人気深夜番組である「水曜どうでしょう」。
番組が開始してから20年以上経過しても、人気に衰えが見える様子はありません。
しかし、古くからの水曜どうでしょうのファンからは
最近の水曜どうでしょう、つまらないんじゃない?
と言われることがあります。
今回は、水曜どうでしょうがつまらないと言われる理由を考えてみたいと思います。
【水曜どうでしょう】がつまらなくなった理由について考察
水曜どうでしょうは1996年から北海道で放送がスタートして、2002年にレギュラー放送が終了した後は、何年かに一度新作が制作され放送されています。
ここからは、そんな水曜どうでしょうが近年つまらないと言われる理由について、考察した結果をご紹介します。
大泉洋が全国区の人気俳優になったこと
1996年に水曜どうでしょうが始まった当時は、大泉さんはまだ大学生で、大泉さん自身も学生のバイト感覚でテレビに出ていたようです。
しかし、今や国民的人気俳優となり2020年には紅白歌合戦の司会にも抜擢されました。
人気者になるのは、嬉しい反面、これまでゲリラ的に番組の撮影をしてきた水曜どうでしょうにとっては、できないことも増えてきました。
今となっては
- 深夜バスに乗って、日本あちこちに移動する
- カブに乗って、日本中を回る
- 四国八十八ヶ所をお遍路する
これらのことを、どうでしょう班で行うとパニックになってトラブルのもとになる可能性があるでしょう。
また、人気者になったのは大泉さんだけではありません。
水曜どうでしょうに出演している4人がそれぞれ知名度が上がっています。
そのため、初期のような破天荒な企画はもう中々難しいのではないかと思われます。
初期の企画が楽しかった人たちから見ると、「つまらない」となることも致し方がないことかもしれませんね。
ネットでの拡散が容易になり、すぐにバレてしまう
水曜どうでしょうが始まったのは1996年です。
この当時は、まだインターネットが一般的ではなく、携帯電話を持っている人も少なく、また今みたいにスマホで気軽にネットができる時代ではありませんでした。
そのため、視聴者にバレずに隠密行動することも今ほど難しいことではありませんでした。
しかし、今ではちょっと見かけるとすぐにTwitterなどで拡散されて、噂はあっという間に広がってしまいます。
水曜どうでしょうでも2011年に放送された「原付日本列島制覇」の旅では、どうでしょう班が旅に出ることがネットニュースになりあっという間に噂になりました。
こっそり旅をすることも難しくなってしまったため、原付の旅やサイコロの旅も難しくなってしまい、今では国内の旅でできることはかなり限られてしまうでしょう。
原付の旅やサイコロの旅はファンも多い企画なので、新たに原付やサイコロの旅が出てこないとなると、つまらないと思う人もいるのかもしれません。
日本の交通網の変化
初期の水曜どうでしょうで、「サイコロの旅」という人気企画がありました。
これは、サイコロキャラメルを振って出た目に従い深夜バスや列車に乗車して、札幌を目指すと言うものでした。
水曜どうでしょうが始まった1996年当時は、まだ日本にはたくさんの深夜列車や深夜バスがありましたが、飛行機や新幹線の利便性が上がることでこれらは次第に衰退していきました。
「サイコロの旅」はファンからの人気も高く、続編を期待している人も多いです。
しかし、乗ることのできる便がかなり少なくなっていること、また今では車内での撮影も難しいという側面があるため、新たなサイコロの旅もできない可能性が高いでしょう。
そのため、つまらないと思う人が出てきたのかもしれません。
メンバーの高齢化
2021年6月現在、水曜どうでしょうのメンバーの年齢は
番組が始まった当初は、大泉さんは20代前半の学生で、その他の3人はまだ30代前半から後半だったため、まだまだ無理をしても大丈夫でした。
そのためカヌーでユーコン川を川下りしたり、ジャングルの動物観察小屋で一晩中動物を観察したり、体を張った企画もたくさんあり、それが番組の魅力でもありました。
しかし、時代とともにメンバーも年齢を重ね、水曜どうでしょうが始まった当初のような無茶な企画は物理的に難しくなりつつあります。
そのため、ファンからは
どうでしょう班、最近ラクしすぎててつまらない!
という声が出てしまうこともあるのでした。
還暦も近い人に水曜どうでしょう初期のような無理をさせることは、番組の長続きのためにはならないでしょう。
そのため、徐々にゆる〜い企画になってしまうことをファンとして受け入れることが、水曜どうでしょうが長く続いていく要素になるのかもしれませんね!
ネタ切れ
水曜どうでしょうも、20年以上番組を続けていると、新しい試みを考えるのにも限度があって当然ではないでしょうか?
また、海外に行く企画を考えるにも既に行ったことがある場所が多く、行ったことがない場所についても治安的な問題や外交的な問題のため行くことが難しい場所が多いと思います。
2019年に放送された、水曜どうでしょう「北海道で家、建てます」の始まりでは、藤村Dが新しいネタがもう出てこないとボヤいている様子が放送されました。
しかし、藤村Dのように迷走しているという状態を逆にネタとして、番組を盛り上げるという手法は今回の「北海道で家、建てます」では成功したのではないでしょうか?
おそらくですが、藤村Dはファンから「最近の水曜どうでしょうはつまらない」と言われていることを知っていて、つまらないと言われていることを逆手に取ったのではないのかと思ってしまいました。
制作陣が大所帯になった
水曜どうでしょうでは、ずっとタレント陣以外には藤村Dと嬉野さんしかいないことが通常でした。
しかし2011年の「原付日本列島制覇」からはドライバーやカメラマンなど他のスタッフさんも同行するようになり、これまでカメラを回していた嬉野さんはやることがなく「ただ誰よりも早く新作を見るファン」と化していたのでした。
古くからの水曜どうでしょうのファンの人たちは、4人で好き勝手やっている番組が大好きな人が多いと思います。
そのため、最近のように大所帯になったことで面白さが減ったと思う人がいるのかもしれないですね。
まとめ
今回は、ファンから「水曜どうでしょうはつまらなくなった」と言われていることについて理由を考察してまとめてみました。
結果、ここ近年の水曜どうでしょうが初期の頃に比べると面白さがなくなった理由については、大泉さんが有名になりすぎたことやメンバーの高齢化などが考えられました。
そして、4人だけでの旅が見られなくなったことも、つまらないと言われるようになった原因の一つとされていますが、それを知ってのことか2020年に放送された「21年目のヨーロッパ21カ国完全制覇」の旅は本当に久々に4人だけでの旅となったのでした。
このような4人だけでの企画も、これからは難しくなっていくのかもしれませんが、年齢を重ねた水曜どうでしょうも、どのように変化していくのかファンとして楽しみな部分でもあります。
いつの日か大泉さんが言った
「一生どうでしょうします」
の言葉通り、いつまでも水曜どうでしょうを見続けていきたいものですね!
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