「水曜どうでしょう」で人気のシリーズで原付(カブ)に乗って旅をする企画があります。これまでにカブで旅をしたシリーズは全部で4回あります。
今回はそのカブの旅シリーズについてお話ししたいと思います。
【水曜どうでしょう】で使われてるカブについて
バイクが好きな人にはお馴染みですが、カブというのはホンダから発売されている原動機付自転車で、よく郵便屋さんや新聞配達の人が使っています。
しかし、一般のバイク乗りさんにも人気で、50ccのバイク以外にも様々なシリーズがあります。
水曜どうでしょうでは50ccのカブが使われているようです。
50ccであれば普通自動車運転免許を取得していれば運転できるので、乗りやすいかと思われます。
【水曜どうでしょう】カブの旅の放送内容とは
ここでは、カブと表記していますが、番組では「原付〜」というタイトルがついているため、オリジナルに沿った書き方をします。また、放送日時は北海道での放送日時で表記しています。
72時間!原付東日本縦断ラリー
このシリーズは、1999年7月21日から8月18日まで全5夜の放送でした。
東京〜札幌間を1日目の午前9時から4日目の午前9時までの72時間以内にカブで走破するという企画でした。
いくつかのルートが検討された中、国道17号線〜国道7号線を通るルートを選択したのでした。
このシリーズでの一番の見どころは、なんといっても『だるま屋ウィリー事件』でしょう。
一行が新潟県内を走行中、工事中で片側交互通行信号に遭遇したため2分強の待ち合わせをした時のことです。
大泉さんが青信号になって発進をしたのですが、バイクのギアがニュートラルになっていたため進まず、慌ててローに入れたのですが、スロットルはいっぱいになっていたので急発進をしてしまい、工事中の柵にウィリーしながら激突をしてしまったのでした。
この時の大泉さんがミスターに発した「ギアいじったっけ ロー入っちゃって もうウィリーさ」はファンが選ぶ名言となって、20年以上経過した現在でも語り継がれています。
以前ファンの投票によって選ばれた「どうでミー賞」の名ゼリフ部門でもランクインしています!
原付西日本制覇
このシリーズは、2000年5月24日〜6月28日まで全6夜の放送でした。
京都を初めて旅する旅人という設定のミスターを「京都の達人」大泉さんが案内をするという設定で、「春を満喫グルメといで湯 ぶらり京都の旅」を決行して、嵐山から京都旅行を満喫するはずだったのですが・・しかし、金閣寺の駐車場にて「『カブの旅』で鹿児島県の佐多岬まで向かう」という本当の企画発表が行われたのでした。
このシリーズでは、恐らく水曜どうでしょうの中で最初で最後かと思われる「不祥事」という出来事があったのです。
それは鳥取砂丘へ訪れた際、砂丘に隣接するレストハウスに吹き込んだ砂を採取して持ち帰るということがあって、その行為が自然公園法に反する行為ではなかったのかという意見があったのでした。
結局、砂を持ち帰るという行為はレストハウスが既になくなっていて行為の特定はできなかったのですが、それ以外に、砂丘内に足跡で「水曜どうでしょう」と大書した行為が自然公園法の中の「公園内への広告の禁止」にあたるとして厳重注意を受けたのでした。
この一件で、HTB・大泉さんとミスターの所属事務所が謝罪文を出すことになったのでした。
一時はDVD発売ができなくなる可能性もありましたが、その後無事発売されました。
しかしながら、「Classic」で再放送はされていないみたいです。
原付ベトナム縦断1800キロ
このシリーズは、2002年7月31日〜9月放送まで全7夜の放送でした。(最終夜は1時間)
ベトナムのハノイ〜ホーチミンまで走破するという企画でした。
レギュラー放送最後の企画です。
この企画を最後に水曜どうでしょうは不定期の放送となりました。
このシリーズで使用されていた原付はカブではなく、ホンダ「ドリームⅡ」と呼ばれるものです。
カブとよく似ていますが、変速操作の必要がない車種です。
また、番組中に出演者がノーヘルだったりバイクに二人乗りをしているシーンがありますが、これはこの当時のベトナム国内では合法であったためです。
このシリーズでの見どころは、途中でミスターがレシーバーを落としてしまって、代わりのものを当時の奥さんで現所属事務所の社長である亜由美さんが届けたというエピソードではないでしょうか?
途中で並走車に乗り込んで喋っている亜由美さんの声が聞こえてくるシーンがあります。
そしてラストのホーチミンに到着する場面では、ディレクターの藤村さんが号泣していて、見ていてもらい泣きをする人も少なくないと思います。
原付日本列島制覇
この放送は2011年3月2日〜5月18日まで全12夜の放送でした。
この回から水曜どうでしょうの放送はハイビジョンになります。
東京都の羽田から高知県の桂浜まで走破するという企画で、このシリーズをもって原付で日本列島をほぼ制覇したことになったのでした。
今回のカブには、ミスターの車にのみマルシン出前機が取り付けられたのですが、これによりミスターは機体の重さに苦しめられることになったのです。
そして、このシリーズでは何度か「甘いもの対決」により、ミスターのカブの出前機の脱着をめぐって戦いが繰り広げられていました。
また、撮影前には大泉さんは大河ドラマ「龍馬伝」に出演していて、至る所に龍馬伝にまつわるネタがありました。カブでの移動中に藤村Dが「文久三年!嘉永六年!」と香川照之さんのモノマネをしたり、大泉さんが福山雅治さんのモノマネをしたりしていました。
まとめ
ここまで、水曜どうでしょうでのカブの旅についてまとめてみました。
中には水曜どうでしょうを見て、カブに乗るようになった人がいるかもしれません。
最近バイクブームがまたじわじわ起きていることにより、カブの人気も上がっています。
機種によっては納車までにかなりの期間を要するものもあるようです。
内容的にこれから先、水曜どうでしょうにおいてカブの旅はもう難しいかもしれないので、過去の放送のDVDなどを見て楽しんでみることもいいかもしれませんね。
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