先日金曜ロードショーでも地上波で久々に放映されたサマーウォーズですが、夏になるとやっぱり見たくなる作品ですよね。
細田守監督作品の最新作、2021年7月『竜とそばかすの姫』の上映の話題もあり再び注目されています。
細田守監督といえば、
2006年『時をかける少女』
2008年『サマーウォーズ』
2012年『おおかみこどもの雨と雪』
2015年『バケモノの子』
2018年『未来のミライ』
など、発表アニメーション映画の全てを最優秀アニメーション作品賞を受賞しており、日本のアニメ映画監督の一任者ともいえます。
今回ご紹介する『サマーウォーズ』は2008年の作品とは思えないほど改めて観てもとても新鮮で、むしろ今のほうがよっぽど親近感のある内容です。当時は”OZ”のシステムや”アバター”といった単語に馴染みがなくよくわかりませんでした。
今回は、13年経っても褪せない魅力のサマーウォーズのあらすじと、見どころをご紹介していきます。
サマーウォーズ主な登場人物
小磯健二
(こいそけんじ)17歳 物理部所属の内向的な性格の高校2年生。
数学を得意としていたが、先日数学オリンピックの日本代表になり損ねて落ち込んでいる。夏樹先輩が好き。
篠原夏樹
(しのはらなつき)18歳 健二の高校の3年生。剣道部に所属し勝気な性格であるが、天然ボケな一面もある校内のアイドル的存在。陣内栄の曾孫の1人。
陣内栄
(じんのうちさかえ) 室町時代から続く長野県上田市の名家の16代目当主。
90歳とは思えないほどのバイタリティの持ち主で、ものすごい人脈を持つ。
親族からとても愛されている。
池沢佳主馬
(いけざわかずま)13歳 栄の曾孫の1人。
OZの中での格闘チャンピオンであるキングカズマをアバターに持つ。
放漫な態度の為過去にいじめられていた事もある。
陣内侘助
(じんのうちわびすけ)41歳 先代である大おじいちゃんの隠し子で、陣内栄の養子となった。
ひねた性格だが天才的頭脳の持ち主で物語のキーとなるハッキングAI”ラブマシーン”の開発者。
陣内家家系図
詳しい家系図はこちらをご覧ください。
あらすじと見どころ
憧れの夏樹先輩と上田へ
10億人以上の人間が利用するネット上の仮想都市 OZ
それぞれのユーザーが様々なアバターををもち、ショッピングやゲーム、行政の手続きなどまで取り扱い生活に欠かせないものとなっていました。
夏休みOZの中でバイトをしていたある日、健二は憧れの夏樹先輩にバイトを頼まれて一緒に夏樹のおばあちゃんの家に遊びに行く事になります。
ただの荷物持ちかと思いきや、なんと身分経歴詐称で恋人のふりをしてほしいという無茶ぶり!
そこへ、ふらりと侘助が10年ぶりに帰ってきます。
初恋の人である侘助の登場に、夏樹はそちらにべったりつきっきり!
モヤモヤを抱えて眠れない健二の元に謎の暗号メールがOZから届きます。
長い数字の羅列だけのそのメールを、健二は一晩かけて解き明かしてしまいます。
なんとそれがOZ大混乱の鍵となってしまいます!
(結局健二のは少しのミスで正解していなかったんですが)
栄おばあちゃんの死
OZの混乱に伴い、実生活のライフラインもはちゃめちゃになってしまいます。
多くの官公庁に勤務している陣内ファミリーや関係各所、おばあちゃんは激励の電話を入れ始めます。
黒電で電話をかけまくるおばあちゃん、ここ見どころです!
警視総監にまでおよぶ人脈!すさまじいですね。
混乱の犯人は ラブマシーンと呼ばれるハッキングAI なんと開発者は侘助でした。
あくる朝、栄は狭心症の為息を引き取ってしまいます。
いつもならモニターされていたはずのデータがOZ混乱のさなか送られていませんでした。
混乱の続くOZ、男子一同は栄の弔い合戦とばかりにラブマシーンに勝負を挑みます。
キングカズマ相手に押されていたラブマシーン。
しかしハプニングが続き形成は逆転!ラブマシーンは仕返しとばかりに、衛星あらましを原発に墜落させようとします。
このままでは多くの犠牲者の出る大惨事となってしまいます。
栄の訃報を受け飛んで帰ってきた侘助とともに、今度こそ一族総出の大勝負に出ます!
RX7大破させながら文字通り飛んできた侘助、こちらも見どころシーンです。
一族総出!最後の戦い
まずはラブマシーンに取り込まれたアバターを解放するために、夏樹を筆頭に花札『コイコイ』で挑んだ勝負を挑みます。
一族のアバターが総出となるこのシーンから見どころは続きます。
順調に勝ち進み、一度窮地に立たせれますが世界中でこの戦いを見守っていた人々の応援を受け、ついにラブマシーンを倒せた!
と思いきや、最後の悪あがきで衛星の着地点に陣内家が狙われてしまいます。
今度こそ大ピンチ!残り7分。
最後の勝負は健二に託されました。
ラブマシーンにより何度も書き換えられるOZ侵入のパスワード、それを驚異的な数学の能力で解き続ける健二。
死闘の末、健二の才能は爆発し暗算で解き明かします。
そしてここで、あの名シーンです! 最大の見どころです!!!
お葬式だけど大団円
GPSの信号の書き換えを成功させ、陣内家から少し離れたところに衛星は墜落します。
その衝撃で門扉など吹き飛ばさえれますが、けが人も出ることなく無事勝利を収めました。
そして迎えた栄の葬儀、大勢の弔問客が列をなす中、陣内ファミリーによるおばあちゃんへのバースデーソングが響き渡ります。
どうやらすっかり健二に惚れてしまった夏樹、ファミリーからも受け入れられた健二がこの一門に入る日も遠くはなさそうです。
感想
細田守監督映画全てみておりますが、個人的にもサマーウォーズは一番好きな作品です。
どの映画もストーリーのテーマは 家族 であり、誰かの死というファクターも共通ですが、なかでもサマーウォーズは死による別れが悲しみではなく、旅立ち、新しい形の誕生という感じがします。
正直おおかみ子供は、子を持つ親としては身を切られる思いですし、バケモノの子もエンディングは大団円とは言えない犠牲を払っているので素直に納得できませんでした。
栄のおばあちゃんの葬儀は、親族はバースデーを祝うという様相。戸惑う弔問客の様子が目に浮かびます。
侘助や、健二という新しい家族?も加えた新しい陣内家。
新しい形に変わりながらも、
他人をを思いやる事、誰かを愛する事、伝統など、変わらない物に守られる家族の絆。
SNSやインターネットでのやりとりが増えても変わらないものがそこにあるなぁと再認識しました。
いかがでしたか?
ご紹介したのはほんの一部ではありますが、興味のある方はぜひこの夏ご覧になってみてください。
prime video Hulu U-NEXT などで視聴できます。
おまけ
陣内理一
(じんのうちりいち)41歳
私個人的に気になってしょうがないのが、理一さんです。
勤務先の陸上自衛隊の市ヶ谷駐屯地からとんでもない機材を持ってきたり、健二に仕事内容を聞かれて『ないしょ』とお茶目にはぐらかして見せたり、サイドカーに夏樹を乗せて走ったり、ルックスもすらりと高身長で大変ないけおじっぷりを見せてくれます。
こちらも気になる方はぜひチェックしてください!
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