10月6日火曜よる10時放送の第4話にて最終回を迎えたTBS系ドラマ『おカネの切れ目が恋のはじまり』。略して『カネ恋』。
今年7月18日に急逝した俳優・三浦春馬さんの遺作ドラマとしても大きな注目を集めました。
もともと、8話放送予定の内容を急遽、4話分に脚本が修正されたことも話題になりました。
ドラマにありがちな、原作は漫画なのか？一体、どんな方が脚本を担当したのか？
気になるアレコレを紹介します！
脚本は完全オリジナル！？
今回、このドラマの脚本を担当したのは、脚本家として数々のドラマを輩出した大島里美さん。
代表作に『凪のお暇』(2019年・TBS)、『あなたには帰る家がある』(2018年・TBS)、大河ドラマ『花燃ゆ』(2015年・NHK)、『恋するハエ女』(2012年・NHK)、『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜(2007 年・フジテレビ)、『1リットルの涙』(2005年・フジテレビ)などがあります。
特に『恋するハエ女』(2012年NHK)では、新進脚本家に贈られる第1回市川森一脚本賞を受賞するなど、人気脚本家としての確固たる地位を築かれてきました。
昨年、同じTBS系で放送された黒木華さん主演の『凪のお暇』でも、原作漫画が連載中だった為、7話以降は大島さんによる、完全オリジナルの展開でした。原作とは異なるラストにその手腕が見事に発揮されていたのも記憶に新しいです。そして、このドラマ『おカネの切れ目が恋の始まり』は完全オリジナル作品！つまり、原作は存在しない、脚本家・大島里美さんが生み出した作品なのです！
今回がドラマ初主演となった女優・松岡茉優さんも次のようにコメントしていました。
ドラマでオリジナルストーリーに挑戦させていただくということが久しぶりなので、ドキドキしながら台本を読んでいるのですが、私たちもまだ知らないラストがありますのでわくわくしながら撮影に挑んでおります。『おカネの切れ目が恋のはじまり』という、「おカネと恋」、『カネ恋』っていうラブキュン物語なのですが、私が演じる玲子さんと三浦さんが演じる慶太の成長物語として、ほころんでいる2人がどんどん成長していくところも注目していただきたいポイントです。
三浦さんと私では、普段も違う性格な気がするので、二人三脚で、この暑い夏、そしてこの状況ですけど乗り切っていきたいなと思っています。私演じる玲子さんはあんまり自分の世界から出たくなくて、静かに生きていきたい人なのですが、三浦さん演じる慶太が現れて、ズカズカと土足で踏み込んで、玲子の大事な世界をぶっ壊していきます。でも、ぶっ壊してもらうことで玲子は様々な喜びや楽しみやうれしさ、わくわくする気持ちを覚えていきます。ぜひ視聴者の方にはご自身と照らし合わせながら、玲子が人としての喜びを得ていく様子を見守っていただきつつ、おカネの使い方に関しても役立つプチ情報が入ってますので、おカネの部分と恋の部分とそして2人の成長物語を楽しんでいただけたらうれしいです。
癒される火曜日になってほしいと思います。
https://www.tbs.co.jp/KANEKOI_tbs/about/
このコメントからも伝わるワクワク感。主演・松岡さんだけでなく、ファンや視聴者の皆さんも楽しみに作品を心待ちにされていたと思います。
まさか思いもよらぬ結末を迎えることになるとは…
8話構成から4話完結に…
９月15日の初回早々から、癖が強く、何かしらイタい…でも憎めない愛すべきキャラクター達が登場し、性格も環境も違う登場人物の其々が『お金』にも『恋』にも翻弄されながら大切なモノに気付き、成長していくストーリーは、ただの”じれキュン”ラブコメディーにとどまらず、このコロナ禍だからこそ自分自身や色んな物事と見つめ合う時間の増えた視聴者に刺さり共感を得ていたように感じます。
そして、ドラマの撮影においても、コロナの影響を受け、どの現場でも決してスムーズな撮影が進んでいたとは思えない状況の中で、思いもよらないことが起きてしまったのです。
このストーリーに欠かせない役どころであった三浦春馬さんを撮影途中で突然失ったことは何にも例えられない、やり場のない感情に見舞われただろうことは言うまでもないはずです。
亡くなる前日まで撮影に参加していた三浦さん。第３話分までが収録済みだったそうです。
製作側も相当対応に困っていたようで、それが顕著にわかるのが、代役が起用されるのか注目されたホームページの更新内容が『キャスト紹介』だったこと。その裏では、何度も放送するべきか否か協議の場が設けられていました。代役を立てての撮影も検討されたようですが、結果、収録済みの第３話までと、８話完結の内容を新たに修正し、まとめ直した脚本の第４話で完結させる形での放送が決定されました。
初回放送前には公式ホームページでも哀悼のコメントが掲載されていました。
本日よりカネ恋の放送が始まります。
放送に先立ちまして
当番組の出演者、三浦春馬さんが7月18日、永眠されました。
スタッフ一人ひとりにいつも気さくに話しかけてくれた愛くるしい笑顔、
役柄を突き詰める真摯な姿勢、誰からも愛された春馬さんの人柄を偲び、
謹んで哀悼の意を表します。
https://www.tbs.co.jp/KANEKOI_tbs/topics/
今回がドラマ初主演だった松岡茉優さんをはじめ、キャストの皆さん、製作スタッフ、そして三浦春馬さん自身もこんな形でドラマが終幕を迎えるとは誰ひとり予想していなかったと思います。
何より、オリジナル作品として脚本を書き上げていた大島さんの心中は、はかり知ることができない程にあまりに複雑だったと思います。
それでも、キャスト・スタッフが一丸となって最後までベストを尽した勇姿に改めて、心から感謝と敬意を表したいと思います。私だけではなく、そんなコメントがSNSでは多く寄せられています。
『カネ恋』オリジナルストリーが漫画に！？
もともと8話完結で脚本が書き上げられていた『カネ恋』。
ただ、惜しくもドラマは第４話で最終回を迎えてしまったのですが、なんと大島里美さんのドラマ脚本が先行して原作になる稀な形で漫画化が決定されていたのを皆さんご存知でしたか？
漫画を担当するのは『KOIの病は治らない！』『好きな男にフラれた夜、甘い男に拾われた。』などの少女漫画を手掛ける青星早奈さん。
青星早奈さんコメント
魅力的なキャラたちをたくさん描かせていただけて幸せです！
私も一人のファンとして玲子と慶太の恋を応援しています♡
https://www.cmoa.jp/special/?page_id=kanekoi
初回放送直後より、コミックシーモアで独占先行配信されています。
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ドラマと見比べながら、お得に『カネ恋』を楽しんで見るのもアリではないでしょうか！！
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シナリオブック＆DVD・Blu-ray発売決定！！
10月20日には『カネ恋』シナリオブックがKADOKAWAより発行され販売開始されます。
このシナリオブックには、プロデューサーの東仲恵吾さんのまえがきと、脚本家の大島里美さんのあとがきも特別収録されています。どんな風に作品について感じていたのか、どんな気持ちがこめられた文章なのか、中身がすごく気になります！！
販売についてはAmazon、楽天市場、Yahooショッピングでもお買い求めできます。
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DVD発売まで待てない！最終回を見逃したあなたへ！
感動のフィナーレを迎えた『カネ恋』！
SNSで次々と溢れる感動のコメントに、ドラマの見逃しを後悔している方もおられるのでは？
涙なしには見られない最終回を含め、全4話をもう一度観られる方法があります！
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まとめ
ドラマ『カネ恋』は脚本家・大島里美さんの原作なしの完全オリジナルストーリーでした。
また、大島さんのドラマ脚本を原作として少女漫画家・青星早奈さんが同タイトルの漫画を電子書籍としてコミックシーモアで絶賛独占配信中です。
個性豊かな登場人物たちが繰り広げる、『おカネ』と『恋』の”じれキュン”ラブコメディー。
でも、ラブコメディーの枠に納まりきらない、改めて身の回りのモノや人に対して考えさせられる、胸に迫る作品でもあると感じます。
個人的な感想ですが、三浦さんの突然の訃報により注目されるより、魅力ある脚本や松岡さん、三浦さんはじめ実力のあるキャスト陣の演技にもっとフォーカスしてもらいたかったなぁ…と。
けれど、間違いなく、俳優・三浦春馬さんの魅力と笑顔が沢山詰まった作品でもあるので、今後も色あせることなく沢山の人たちに観ていただきたいです！！
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